🧘‍♀️1. 感情が限界を超える前に。

自分を守る“ゆるめる習慣” ―― もう「がんばりすぎない」、自分を追い詰めない60代へ ――

はじめに:どうして「感情が振り回される」の?

60代になると、日々のようすや人間関係がゆるりと変化していきます。 若い頃より自由な時間はあるはずなのに、ふとしたことでモヤモヤしたり、 今まで気にならなかった些細な一言が刺さったり…。

「こんなことで落ち込むなんて、自分らしくない」 「前はもっと強かったのに…」

そう感じたことがあるなら、それは気合いや性格のせいではありません。

それは、あなたがこれまでたくさんのことを受け止めて、乗り越えて、 感情に“敏感で正直”になっている証でもあるのです。

だからこそ、今の自分に必要なのは、 「もっとがんばること」ではなく、 “ゆるめること”

感情に振り回されすぎない暮らしは、 がんばることで手に入るのではなく、 力を抜いて、自分を大切にすることで近づいてきます。

☘️ 感情に振り回されないための「ゆるめる秘訣」

やさしく実践できる10の工夫

  1. 気持ちに名前をつけてあげる
    「悲しい」「焦ってる」「寂しいかも」と、自分の感情をそっと言葉にする
  2. 「〜べき」を手放してみる
    「ちゃんとしなきゃ」をやめたら、心に余白ができる
  3. うまくいかない日も肯定する
    「そんな日もあるよ」と言える自分をつくる
  4. 静かな時間を1分でも持つ
    スマホを閉じて、深呼吸して、ただ目を閉じる
  5. 自分への声かけを変える
    「何やってるの」→「よくここまでやってきたね」
  6. やさしさを“自分にも”向ける
    人にはかけられるのに、自分には厳しすぎない?
  7. 小さな楽しみを仕込んでおく
    お気に入りの紅茶、光の差し込む椅子、ほっとする香りなど
  8. 比べそうになったら目をそらす
    SNSや他人の話に、無意識で自分を重ねすぎない
  9. うれしかったことを書き留める
    1日1つ、うれしい瞬間を記録する「よかったノート」
  10. 「振り回されてもいい」と思ってみる
    完全に整えるより、揺れながらも戻れる柔らかさを

📘 60代になって動いた「私のゆるめる暮らし」

実際に私が意識して変えた“ゆるめる習慣”をご紹介します。

  • 🌞 朝、アラームをかけずに自然光で起きて、白湯を飲む
  • 📵 起きてすぐスマホを開かず、まずは空を眺める
  • 💭 モヤモヤしたら「いま私は〜って感じてるんだな」と心の声に気づく
  • ✍️ ノートのすみっこに「今日もよくやったね」と書いて終える

特別なことではありません。 でも、この“ちょっとしたやさしさ”が、 1日をまるごとやわらかくしてくれると感じています。

🌸 まとめ:感情は「振り回されないようにするもの」じゃない

感情に振り回されることを「ダメ」と思わなくていい。

大事なのは、振り回されたことを「それでもいいよ」と認められること。

感情が揺れるからこそ、人のやさしさにも気づける。思いやりが生まれる。

少しくらい予定が崩れても、泣きたくなる夜があっても、大丈夫。

ゆるめることは、自分をあきらめることじゃない。

むしろ、

ずっとがんばってきたあなたに「もう少し楽に生きていいよ」と伝える “今のあなたからの贈り物”です。

今日も、ゆるやかに心を整える1日を。